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第十八章 恐怖のローン審査結果発表

第十八章 恐怖のローン審査結果発表

火曜日、昼12時

隆の携帯が鳴った。マンションギャラリーからだった。

「お仕事中すみません。ちょっと込み入った話なのですが、難しそうであればまた掛け直しします。銀行の審査から連絡がありまして、ここ数年の間に、何かお借り入れとかされていたりとか心当たりはありませんか?」

「??」心当たりがない。

「特に審査に影響はないだろうと思われますが、何かがちょっと出ているみたいなので確認なんです。」

「本当に嘘じゃなく、心当たりがないんですが」とても不安になる。

「分かりました。ありがとうございます。また何かありましたらご連絡させていただくかも知れません。よろしくお願いします。」

その晩、隆は知子にこんな電話がかかってきたことを話した。本当にやましい気持ちはなかったので、引っかかるところもない。

知子「リボ払いかキャッシングか、それか奨学金か?」続けて

「内緒で妻の誕生日プレゼントにダイアモンドのローンを組んでしまったか。」

隆「冗談言っている場合じゃない。海外の窃盗団にクレジットカードをスキミングされたとか、誰か俺のカードを使っているとか?」

「でも先月まで全部見てるけど、変な支出はなかったよ。」

その晩、いろいろ考えたがわからなかった。ローンが通るのか不安になってきた。

次の日

昼休みにまた連絡があった。状況は分からないが、金額的には少しで、

多分携帯電話の引き落としの遅れか何かではないかとのこと。確か一昨年前に2回くらい遅れて払ったんだった!

「すみません。1回か2回、5千円くらいでしたが遅れたことはあります。」

「それは携帯本体料金0円とかのキャンペーンでした?もし通信料の遅れならそれほどではないのですが、本体代金を通信料に上乗せして割賦で払う場合、遅れが個人信用情報に載ってしまうことがあるらしいのです。本当かどうかは分かりませんが。」

「それだけなら安心しました。身に覚えのない借金があったりしたらどうしようと思っていました。」

「多分大丈夫です。もしご不安なら、CICというところで個人情報が取れます。本人のみ、1000円くらいお金はかかると思いますが、調べることができます。インターネットで自分で請求できるそうなので、よろしければ試してみてはいかがでしょうか。」

「ありがとうございます。昔の遅れについては、今どうしたらいいですか?多分もう払い切ってはいるのですが。」

「致命的なことではなさそうなので、特に何かというのはないです。遅れてから何月も返さなかったとかないですよね?悪質でなければ、みな一度や二度そのようなことはありますのでダメだったケースはありません。銀行から確認、質問があることはよくあるので、ご了承ください。もう少しで審査も出てくると言っていたので、この件は特にひっかっている感じではなさそうです。推測ですが。」

「それでは、もう、待つしかないですね。わかったら教えてください。よろしくお願いします。」

隆は携帯電話の5000円で4000万のローンが組めない可能性には驚いた。額の代償ではない。信用はたかが5000円でもなくなり、お金が借りられなければ、家も変えなければ、生活に困って食料がない時に1万円キャッシングもできないという可能性もある。ブラックリストにでも載ってしまっていたら、人間として不適格の烙印を押されてしまう事になる。

ま、待つしかない。

時計は13時になっていた。昼抜きで午後の会議を迎える隆であった。

続く