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第三十六章 内覧会に来る内覧屋とは・・

第三十六章 内覧会に来る内覧屋とは・・

 ある日、手紙が届いた。販売センターからだ。

「物件説明会及び内覧会のお知らせ」と書いてある。

 日時は2週間後の土、日のどちらか、1時間半を予定しているとのこと。そして、そこから3週間後には内覧会があり、決められた時間に来てくださいとのこと。ご都合が悪ければご連絡下さいとのことが書いてある。

 「物件説明会ってなにをするんだろう?」読んでみるとあらかじめ手続きが必要なものを先にやっておく会らしい。インターネットの説明と加入、宅配ロッカー、火災保険の案内、司法書士との登記関連の説明とある。連名で契約した方は一緒に来てくださいとのこと。

 内覧会に関しては、実際購入したお部屋の確認をするらしい。その他、メジャーをもって自分で寸法を測ることができるという。2時間前後を予定としている。内覧会というと、知子は「内覧屋」という人がいることを知っていた。お金を払い、一緒に部屋の隅々までプロの目でアドバイスしてくれるという。営業マンや会社へ不信感でもあれば頼みたくなるだろうが、幸いそうではないので、見送ることにしたが、友人は内覧会・確認会含めて2日で7万円くらいかかったらしい。ーA

 日時の希望を返信しなきゃと、知子が午後買い物のついでにポストへ投函することになった。いよいよ実際住む部屋を見られることがうれしい。

 隆は営業マンに連絡をしてみた。いつも通りの軽快な口調だったが、少し忙しそうだったので、一つだけ質問してみた。「内覧屋さんを頼む人は多いですか?」答えは、「ほとんどいません。多分、得られるのは見てもらえたという安心感だけでしょう。もしご希望であれば内覧屋がするように天井裏と排水管をあけますから、水が漏れていないかどうぞ見てください。」とのことだった。

 「この内覧屋というのもそうですが、他にリフォーム会社の怪しいセールスなどがこれからやってきます。床のワックスやお風呂のカビ防止、珪藻土の塗装などいろいろと。ただ、本当にそれがワックスなのかどうか、カビを防ぐのかどうか、知らない会社だったりするので、ちゃんとしたところに頼みに行った方がいいですよ。」引き渡し間際で浮かれていて、変なセールスに引っ掛かり、数百万を渡してしまうお客様が居ます。「この会社と取引がある」「ここの関連会社だ」などと言ってチャイムを鳴らす業者は怪しいと思ってください。全く関係ありません。」ーB

 なかなか恐ろしい話を聞いた。引越の日にピンポンして来る変な人がいたことを思い出した。この賃貸に引っ越した日だ。引越のトラックを見て、開いたままのオートロックを正面から突破して来て玄関のチャイムを鳴らす。これではセキュリティがないも同然だ。開けっ放しの引越時を狙う魂胆がまともではない会社のやることだ。気を引き締めていかないとと隆は思った。

A:この仕事をやっているのは、大体が設計事務所関係の人の休日のアルバイトだという。3段の脚立を持っている。排水管を見えるようにしてもらい、点検口をあけておいてくれという。見て分かるのか不明だが(排水の点検なら水を流さないと)、やっている。天井裏がきれいに掃除されているかなどチェックして指摘したりする。営業、建築サイドからすると、信用がないと言われたようで複雑な気持ちになる。

B:悪徳業者の温床になっている。特に一斉引越の際はオートロックが長時間開け放しになる。一旦入ってしまえば廊下は自由なので、かたっぱしから営業をかけている。うたい文句は、「この工事会社の関連の者です。売り主から紹介できました」「上の階の人はみんなやっています。」「ワックスが余ってしまったので勿体ないから半額でどうですか?」等。急に玄関に立っている人に現金払いしてしまうことがどれだけ危険で、せっかくの新築の部屋にワックスまがいの何が塗られたかわからないのは怖くなりませんか。冷静でない人だけが引っ掛かるのでご注意を。

以上